ケミカルピーリングの歴史
日本でケミカルピーリングが行われるようになったきっかけは、1994年に厚生省がグリコール酸の使用を許可したことにあります。
グリコール酸は、弱酸性のため肌に優しくて副作用も少ないため、このグリコール酸を使用したケミカルピーリングが普及しました。
外国では、それ以前からケミカルピーリングは行われていましたが、強い酸を使用していたため皮膚が赤く腫れあがっていました。
また、古くはクレオパトラのケミカルピーリングを行っていた、という記録が残っているそうです。
当時、クレオパトラは牛乳を発酵させたものをお風呂の中に入れて、浸かっていました。
乳酸は弱酸性なので、肌の古い角質を溶かす効果があります。
ケミカルピーリングという言葉はまだない時代ですが、昔の人にも牛乳風呂に入ると肌がきれいになる、という知恵はあったようです。
ボトックス
ボトックスとは、ボツリヌス毒素を額などの局所に注入して、シワを取る効果がある治療法です。
ボツリヌス菌は毒素なので人体には悪い影響を与えますが、ボトックスにはA型ボツリヌス毒素から抽出した成分を局所に注射するため、危険性はありません。
元々は顔面痙攣を治療する薬として開発されていましたが、顔のシワ取り用にも使われるようになりました。
ボトックス注射を行うと筋肉が弛緩され、筋肉の動きとそれを命令する神経が抑制されるため、筋肉が動かなくなります。
額に注入すると額の筋肉が動かなくなる=シワができなくなる、という仕組み。
ただし、効果は約6ヶ月ほどしか続かないため、その都度注射をする必要があります。